
院長:田口お気軽にご相談ください!

院長:田口お気軽にご相談ください!
こんにちは、たぐち整骨院の田口です。赤ちゃんの後頭部が平らになってきたり、頭の形がゆがんでいる気がして不安になっていませんか?実は赤ちゃんの頭の形は、1日の過ごし方や時間帯の使い方で大きく変わってくるんです。
私自身も3人の子供の父親で、次男が吸引分娩で生まれた際に強い向き癖がありました。当時の私は赤ちゃんについての詳しい知識がなく、整体でのケア開始が遅れてしまったため、息子の斜頭を完全に治すことができませんでした。この経験が、今の赤ちゃん整体に力を入れる原点になっています。
当院には多くの親御さんが赤ちゃんの頭の形についてご相談に来られており、ヘルメット治療中の方もそうでない方も、どちらも大歓迎です。


赤ちゃんの頭の形は生後6ヶ月までが勝負です。適切な時間帯にケアを行うことで、自然に改善できるケースが多いんですよ


赤ちゃんの頭蓋骨はとても柔らかく、外部からの圧力によって簡単に変形してしまいます。生後間もない赤ちゃんは1日の大半を寝て過ごすため、仰向けで寝ている時間が長くなればなるほど後頭部への圧力が蓄積されていきます。そのため、起きている時間帯をどのように使うかが頭の形を守るための重要なポイントになるのです。
特に注目したいのが、授乳後やおむつ替えの後など、赤ちゃんの機嫌が良い時間帯です。この時間帯を活用することで、後頭部にかかる圧力を効果的に分散させることができます。逆に、赤ちゃんがぐずっている時や眠たい時に無理にケアをしようとすると、かえって赤ちゃんにストレスを与えてしまうことになります。
4ヶ月健診で医師から指摘されて初めて気づいたという親御さんも少なくありません。向き癖が強い赤ちゃんの場合、いつも同じ方向を向いて寝ているため、後頭部の一部分だけに圧力がかかり続けてしまうのです。
頭の形を整えるために最も効果的な方法が、タミータイムと呼ばれるうつぶせ遊びです。タミータイムとは、赤ちゃんが起きている時間帯に、大人が見守りながらお腹を下にして遊ぶ時間のことを指します。この時間を作ることで、後頭部への圧力から解放されるだけでなく、首や背中の筋肉を鍛えることもできるのです。
生後すぐの退院直後から始めることができ、最初は1回3〜5分程度で構いません。1日2〜3回、授乳後やおむつ替え後の機嫌の良いタイミングで実施してみましょう。首がすわってくる生後3〜4ヶ月頃に向けて徐々にうつぶせで遊ぶ時間を延ばしていき、1日合計が月齢×10分程度を目標にします。
新生児期は、まずはママやパパの胸の上でうつぶせ抱っこをする形から始めましょう。赤ちゃんもママの肌に触れることで安心感を得られますし、親子のスキンシップにもなります。1日2〜3回、各3分程度を目安に始めて、赤ちゃんの様子を見ながら回数を増やしたり時間を延ばしたりしていきます。
この時期になると、少しずつ床の上での練習も取り入れていきます。柔らかいマットやブランケットの上に赤ちゃんをうつぶせに寝かせ、赤ちゃんの前にうつぶせになって目線を合わせながら語りかけてあげましょう。赤ちゃんが嫌がらない程度の時間を1日数回行い、1日の合計で10〜20分を目指します。
首がすわってくると、赤ちゃんは肘で体を支え、頭を持ち上げられるようになってきます。この頃には1日の合計で30分〜40分以上を目指しましょう。おもちゃを目の前に置いて興味を引くことで、赤ちゃんも楽しみながら頭を持ち上げる練習ができます。タミータイムが「練習」から「遊び」へと変わっていく時期です。
実際に赤ちゃんの頭の形を守るための1日のスケジュール例をご紹介します。これはあくまで一例ですので、赤ちゃんの生活リズムに合わせて調整してください。
このように、1日の中で機嫌の良い時間帯を見つけて、短時間のタミータイムを複数回取り入れることがポイントです。赤ちゃんが泣いたり嫌がったりする場合は無理をせず、少し時間をおいてから再チャレンジしましょう。
タミータイムと並んで重要なのが、赤ちゃんが寝ている時間帯の体位変換です。向き癖がある赤ちゃんは、放っておくといつも同じ方向を向いて寝てしまいます。そのため、寝ている間も定期的に赤ちゃんの向きを変えてあげることで、頭の特定の部分だけに圧力がかかり続けることを防ぐことができます。
お昼寝の時間や夜間の授乳のタイミングなどに、そっと赤ちゃんの頭の向きを反対側に変えてあげましょう。また、寝具の配置を工夫することも効果的です。赤ちゃんは明るい方や音のする方、ママの顔がある方を向きたがるため、メリーやおもちゃの位置を定期的に変えることで、自然に向きを変えるように促すことができます。
タミータイムを実施する際には、避けるべき時間帯やタイミングもあります。まず、授乳直後は避けましょう。満腹の状態でうつぶせにすると、赤ちゃんが吐き戻してしまう可能性があります。授乳後は最低でも30分程度時間を空けてから実施するようにしてください。
また、赤ちゃんが眠たくてぐずっている時間帯も避けるべきです。無理に実施すると赤ちゃんがタミータイムを嫌いになってしまう可能性があります。さらに重要なのは、タミータイム中に赤ちゃんが眠ってしまった場合は、ただちに仰向けに戻して寝かせることです。うつぶせ寝は乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを高めるため、必ず起きている時間帯に大人が見守りながら実施するようにしましょう。
タミータイムや体位変換以外にも、日常生活の中で時間帯を意識した工夫を取り入れることができます。例えば、Cカーブを意識した抱っこをすることで、背中の緊張を取り除き反り返りを減らすことができます。授乳の時間帯には左右交互に抱っこする習慣をつけることで、頭にかかる圧力を均等にすることも可能です。
お風呂の時間帯も活用できます。お風呂上がりは赤ちゃんの機嫌が良いことが多いため、タミータイムを実施する絶好のタイミングです。また、おむつ替えの時間帯に足を持ち上げて骨盤を動かす軽いストレッチを取り入れることで、赤ちゃんの体の柔軟性を高めることもできます。
当院では、ヘルメット治療を選択された方も大歓迎でお迎えしています。ヘルメット治療は頭の形を物理的に整える効果的な方法ですが、向き癖やそり返りなどの身体の緊張を取ることはできません。そのため、ヘルメット治療中に整体を併用することで、赤ちゃんの体全体のバランスを整えながら、より効果的に頭の形を改善していくことができるのです。
私が次男の斜頭に対応が遅れてしまった経験から学んだことは、早期からの総合的なアプローチの重要性です。ヘルメット治療を受けている方も、他の方法を探している方も、赤ちゃんにとっての最善を一緒に考えていきましょう。向き癖の根本原因である身体の緊張や骨盤の歪みを整体で整えることで、ヘルメット治療の効果がより高まることも少なくありません。
もちろん、ヘルメット治療以外の方法で改善を目指したいという方も大歓迎です。赤ちゃんの状態や親御さんの希望に合わせて、最適なケア方法を一緒に考えていきます。
タミータイムや体位変換を始めてから効果が出るまでの期間は、赤ちゃんの月齢や頭の形の状態によって異なります。一般的には、生後2〜3ヶ月頃から始めて継続すれば、数週間から数ヶ月で改善が見られることが多いです。ただし、生後6ヶ月を過ぎると頭蓋骨が硬くなり始めるため、それまでに積極的にケアを行うことが重要です。
継続するためのコツは、特定の時間帯に習慣化することです。おむつ替えの後には必ずタミータイムをする、朝起きたら頭の向きを確認するなど、日常生活のルーティンに組み込むことで自然と継続できるようになります。また、パパやおばあちゃんなど家族全員で協力することも継続のポイントです。
自宅でのケアを続けていても改善が見られない場合や、頭の形のゆがみが強い場合は、専門家のサポートを受けることをおすすめします。当院では、赤ちゃんの頭の形に関する専門的な知識を持ち、ひとりひとりの状態に合わせた具体的なアドバイスを提供しています。
特に、生後4ヶ月を過ぎても改善が見られない場合や、左右差が大きい場合は早めにご相談ください。ヘルメット治療が必要かどうかの判断も含めて、赤ちゃんにとって最適な対応方法を一緒に考えていきます。
私自身が息子の斜頭を完全に治すことができなかった経験から、早期のケアがいかに大切かを実感しています。だからこそ、同じような思いをする親御さんを少しでも減らしたいという思いで、赤ちゃん整体に力を入れています。赤ちゃんの頭の形は、適切な時間帯に適切なケアを行うことで改善できるケースが多くあります。
毎日忙しい育児の中で大変かもしれませんが、生後6ヶ月までの限られた期間が勝負です。ひとりで悩まず、いつでもお気軽にご相談ください。ヘルメット治療中の方も、それ以外の方法を探している方も、どちらも大歓迎です。私たちは親御さんと一緒に、赤ちゃんの健やかな成長をサポートしていきます。

