当日の予約状況はお電話かLINEでお問い合わせください

【経過観察のリスク】赤ちゃんの頭の形は自然に治る?判断基準と月齢別対処法

本日の予約状況

こんにちは、たぐち整骨院の田口です。生後2ヶ月の健診で後頭部が少し平らになっていることに気づいたとき、「自然に治るから様子を見ましょう」と言われた経験はありませんか。義母や保健師さんからも「そのうち丸くなるわよ」と言われて、本当にこのまま何もしなくて大丈夫なのかと不安になっているお母さんも多いのではないでしょうか。赤ちゃんの頭の形について、正しい知識を持つことが何より大切です。

私自身も3人の子どもの父親として、次男が吸引分娩で生まれ、向き癖が強かった経験があります。当時の私は赤ちゃんについての詳しい知識がなかったため整体の開始時期が遅くなり、息子の斜頭を完全に治すことができませんでした。この経験が、今の赤ちゃん整体に力を入れる大きなきっかけになっています。少しでも多くの赤ちゃんの健やかな成長をサポートしたいという想いで、日々保護者の方々と向き合っています。

院長:田口

様子を見ていいか判断に迷っている保護者の方へ、後悔しないための正しい知識をお伝えします

目次

「自然に治る」の本当の意味を理解する

赤ちゃんの頭の形が自然に改善するかどうかは、変形の程度と月齢によって大きく異なります。医学的には軽度の変形であれば生後4ヶ月頃の首座りとともに改善することがあります。これは首の筋肉が発達して頭を自由に動かせるようになることで、特定部分への圧迫が減るためです。

ところが中等度以上の変形になると話は別です。頭蓋骨の変形が進んでいる場合、単に首が座っただけでは改善が期待できません。生後7ヶ月を過ぎると頭蓋骨の成長スピードが緩やかになり、改善変化が少なくなってきます。そして1歳半から2歳頃には頭蓋骨が固まってしまい、その形のまま成長してしまうのです。

つまり「自然に治る」というのは、あくまでも軽度の変形に限った話であり、すべてのケースに当てはまるわけではありません。保護者の方が判断に迷われるのは、この「軽度」と「中等度以上」の境界線がわかりにくいからです。私も自分の息子のときに、この判断の難しさを痛感しました。

自然改善が期待できるケースとは

それでは具体的にどのようなケースが自然改善する可能性があるのでしょうか。当院での臨床経験から、いくつかの特徴をお伝えします。

生後3ヶ月未満で頭の形の左右差がわずかな程度であれば、首座りとともに改善することが多いです。この時期はまだ頭蓋骨が非常に柔らかく、適切なポジショニングを心がけることで自然と丸みを帯びてくることがあります。また後頭部が少し平らになっている程度で、耳の位置に左右差がなく顔の歪みも見られない場合は、タミータイムや抱っこの工夫で改善が期待できます。

重要なのは単に「様子を見る」のではなく、家庭でできる予防ケアを実践しながら経過を観察することです。授乳の向きを左右交互にする、寝かせる位置を変える、起きているときにうつ伏せ遊びの時間を作るなど、日常の中でできることがたくさんあります。これらのケアを続けながら月齢とともに改善していくなら、それは本当の意味での「自然改善」と言えるでしょう。

改善の兆しを見極めるポイント

家庭でのケアを始めて2週間から1ヶ月程度で、少しずつ丸みが出てきたり左右差が小さくなってきたりする変化が見られれば、そのまま続けていくことで改善が期待できます。赤ちゃん自身が両方向を向けるようになり、向き癖が弱くなってきたと感じられるのも良いサインです。

自然には治らないケースの特徴

一方で専門的な対応が必要なケースもあります。これを見逃してしまうと、治療のタイミングを逃してしまうことになりかねません。

生後4ヶ月を過ぎても頭の形の左右差が明らかに目立つ場合、自然改善は難しいと考えられます。特に耳の位置が左右で大きくずれている、顔の左右差が気になる、頭を真上から見たときに平行四辺形に見えるといった状態は、中等度以上の変形を示唆しています。また家庭でのケアを1ヶ月以上続けても改善が見られない場合も、専門家への相談を検討すべきタイミングです。

向き癖が非常に強く、環境を整えても一方向ばかり向いてしまう場合は、筋性斜頸という首の筋肉の問題が隠れている可能性があります。この場合は単なる向き癖ではなく、物理的に首が回りにくくなっているため、専門的な施術が必要になるのです。私の次男もまさにこのケースでした。

見逃してはいけない重度のサイン

次のような症状が見られる場合は、早急に専門医や専門家に相談することをおすすめします。頭蓋骨縫合早期癒合症という病気が隠れている可能性があるためです。

  • 頭の形が極端に細長い、または短く幅広い
  • 頭囲の成長曲線が標準から大きく外れている
  • 頭を触ったときに硬い隆起を感じる
  • 目の位置や大きさに左右差がある

これらは単なる変形ではなく、病気のサインである可能性があるため、小児科や頭の形外来での診察が必要です。

月齢別の改善可能性と対応方法

赤ちゃんの頭の形の改善可能性は、月齢によって大きく変わってきます。それぞれの時期に応じた適切な対応を知っておくことが大切です。

生後0〜3ヶ月の時期

この時期は頭蓋骨が最も柔らかく、適切なケアで改善が期待できる重要な時期です。新生児訪問や1ヶ月健診で頭の形を指摘されたら、すぐに家庭でのポジショニングケアを始めましょう。授乳のたびに左右を交互にする、寝かせる向きを変える、起きているときは抱っこする時間を増やすなど、日常のケアの中でできることから始めます。この時期の積極的なケアが、その後の自然改善につながります。

生後4〜6ヶ月の時期

首が座って寝返りができるようになる時期です。軽度の変形であれば、この頃から自然と改善してくることが多いです。ただし4ヶ月健診で中等度以上の変形を指摘された場合は、専門家への相談を検討するタイミングです。ヘルメット治療を選択する場合も、この時期からの開始が最も効果的とされています。家庭でのケアを続けながら、1ヶ月ごとに頭の形の変化を確認していくことが重要です。

生後7ヶ月以降の時期

この時期になると頭蓋骨の成長が緩やかになり、自然改善が期待しにくくなります。それでも諦める必要はありません。当院では生後7ヶ月以降のお子さまに対しても、身体全体のバランスを整えることで頭の形の改善をサポートする施術を行っています。完全に元通りにならなくても、少しでも丸みを持たせることで将来的な見た目の問題を軽減できる可能性があります。

専門家に相談すべき判断基準

では実際にどのようなタイミングで専門家に相談すべきなのでしょうか。当院での経験から、次のような場合は早めのご相談をおすすめしています。

まず写真を撮るときに角度を気にしてしまう、帽子が正常にフィットしないといった日常生活での違和感を感じている場合です。また「様子を見ましょう」と言われて1〜2ヶ月も経過しているのに改善が見られず、不安が残っている場合も相談のタイミングです。いづれにしても気になった時にすぐ専門家に相談をする事が最良であることに間違いはありません。

専門的な検査を受けることで、現在の変形の程度が客観的にわかり、今後どのような対応が必要なのか明確になります。当院では国家資格を持つ私が、5種類の独自検査で赤ちゃんの頭の形の状態を詳しく分析いたします。そして一人ひとりに合わせた最適な施術プランをご提案しています。

ヘルメット治療との組み合わせも大歓迎です

頭の形の矯正方法として、ヘルメット治療という選択肢もあります。これは医療機関で行われる形状誘導療法で、オーダーメイドのヘルメットを1日23時間、約6ヶ月間装着するものです。効果的な治療法であり、頭の形を物理的に誘導していくという点では優れた方法です。

当院ではヘルメット治療を否定するのではなく、赤ちゃんにとっての最善を一緒に探すスタンスを大切にしています。実はヘルメット治療中の赤ちゃんも大歓迎なのです。その理由は、ヘルメット治療では頭の形そのものにアプローチできても、向き癖やそり返りなどの身体の緊張は取ることができないからです。

ヘルメットで頭の形を誘導しながら、当院の整体で身体の緊張を緩め、向き癖を改善していくことで、より効果的な結果が期待できます。もちろんヘルメット治療以外の方法を探している方も大歓迎です。赤ちゃんにとって何がベストなのか、一緒に考えていきましょう。

費用や期間の違いについて

ヘルメット治療は自費診療で約45万円から60万円の費用がかかり、開始時期も生後3ヶ月から7ヶ月までと限定されています。一方で当院での整体はヘルメットを使わない自然な方法です。費用面での負担も少なく、赤ちゃんへの負担も最小限に抑えられます。どちらの方法が適しているか、あるいは組み合わせるべきかは、お子さまの月齢や変形の程度、ご家庭の状況によって異なります。

当院での赤ちゃん頭の形整体について

当院では生後1ヶ月から赤ちゃんの頭の形整体が可能です。赤ちゃんの繊細な身体に対して、5gタッチと呼ばれる優しい施術で安全かつ効果的にアプローチしていきます。

施術では頭蓋骨だけでなく、首や背中、骨盤まで含めた身体全体のバランスを整えていきます。向き癖の原因となっている筋肉の緊張を緩め、赤ちゃんが自然と両方向を向けるような身体の状態に導いていくのです。私自身が次男の経験から学んだことを活かし、少しでも早い段階でのアプローチの重要性を保護者の方々にお伝えしています。

家庭でできるケアもしっかりサポート

施術だけでなく、ご家庭でできるポジショニングケアやタミータイムの取り入れ方も丁寧にお伝えしています。保護者の方が日常の中で実践できるケアと、当院での専門的な施術を組み合わせることで、より効果的な改善が期待できます。お子さまの成長段階に合わせたアドバイスも行っていますので、安心してお任せください。

後悔しないための早期相談の重要性

私自身も学生時代に適切な治療を受けられず、大好きだったバスケットボールを続けられなくなった経験があります。そして父親として、次男の斜頭を完全に治すことができなかった後悔も抱えています。知識不足や対応の遅れは、後々まで影響を残してしまうことを身をもって経験しました。

だからこそ、今この記事を読んでくださっている保護者の方には、同じような後悔をしてほしくないのです。赤ちゃんの頭の形も同じです。「様子を見ましょう」と言われて何もせずに過ごしているうちに、頭蓋骨が固まってしまったら取り返しがつきません。軽度の変形であれば家庭でのケアで改善が期待できますし、中等度以上であれば専門的な対応が必要です。

大切なのは現在の状態を正しく把握し、適切なタイミングで適切な対応をすることなのです。当院では検査によって現在の頭の形の状態を客観的に評価し、自然改善が期待できるのか、それとも積極的な施術が必要なのかを明確にお伝えしています。ヘルメット治療をご検討中の方、すでに始めている方、そうでない方、どなたでも歓迎いたします。

不安を抱えたまま過ごすのではなく、まずは現状を正しく知ることから始めてみませんか。お子さまの将来のために、今できることを一緒に考えていきましょう。私自身の経験も含めて、保護者の方々の不安に寄り添いながらサポートさせていただきます。一人で悩まず、いつでもお気軽にご相談ください。


院長:田口

どんなお悩みもお気軽にご相談ください

住所
埼玉県草加市氷川町2146-9 メゾンドクール103
電話番号
048-928-0695
定休日
木曜・日曜
ご予約・お問い合わせ
050-3645-3688
24時間受付中

気軽にシェアしてください
目次