首さがり症候群

首下がり症候群とは

首下がり症候群とは、体を起こしている状態で顔を上げてまっすぐ前を向くことができない症状で、首が絶えず前に曲がった状態になる疾患です。

頭部が体幹に対して前屈し、顎が胸につくような「Chin on chest」の姿勢となり、重力に抗して頭部を挙上維持できないのが特徴です。

仰向けに寝ると元に戻るため、構造的な問題ではなく筋肉の機能障害が主な原因とされています。比較的新しい疾患概念で1992年に命名された疾患で、超高齢社会を迎えた日本では患者数が増加傾向にあります。

アジア諸国や欧米と比較して日本の患者数は圧倒的に多いとされ、一般に70歳代以上の高齢女性に多く発症する傾向があります。

首下がり症候群を放置すると前方注視障害により歩行時にぶつかりやすくなり、歩幅の狭いゆっくりとした歩行になります。重心線のずれからバランスが取りにくくなり、腰や腿に手を当てながらの歩行が必要になることがあります。

進行すると自分で買い物に行けなくなるなど日常生活の不便が増大し、上を向いて眠れなくなってリクライニングが必要となります。さらに悪化すると歩行時に前を見ることが全くできなくなり、外出や身の回りのことが自分でできなくなる可能性があります。また、頚椎の後弯により脊髄が圧迫され、手指の細かい動作の困難、上下肢の筋力低下やしびれなどの脊髄症状を生じることもあります。

首下がり症候群の原因

開院以来、当院には首下がり症候群でお困りの方が数多く来院されています。

これまでの検査結果や臨床経験から断言できるのは、首下がり症候群の原因はひとつではなく、さまざまな要因が複雑に絡み合っているということです。

首下がり症候群の原因として次のものが挙げられます。

首下がり症候群はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、首を支える僧帽筋、頭板状筋、頸板状筋、頭半棘筋などの後方伸筋群の機能が衰え、頭を支えられなくなることが最も多い原因です。また、パーキンソン病や重症筋無力症などの疾患により筋力低下や姿勢反射障害が生じることもあります。さらに甲状腺機能低下症などのホルモン異常や、パソコンやスマートフォンの多用による姿勢の問題も要因となります。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。首下がり症候群は豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

首下がり症候群への対応として、次のようなものが一般的です。

装具療法

長期間の着用により皮膚トラブルや筋力のさらなる低下を招く可能性があり、根本的な解決にはなりません。

装具に依存してしまい、外すと症状が悪化するケースも多く見られます。

薬物療法

原因疾患が明確でない場合は効果が限定的で、副作用のリスクもあります。

根本的な筋力低下に対する対処法ではないため、症状の進行を抑制する効果は期待できません。

リハビリテーション

継続的な取り組みが必要で、最低3か月程度の期間が必要ですが劇的な改善は稀とされています。

正しい方法で行わなければ効果が現れづらく継続が困難なケースが多いです。また適切な指導がなく誤った方法で行うことで症状悪化のリスクがあります。

手術治療

首下がりに対する頚椎固定術は難易度が高く、広範囲の固定が必要なため侵襲性が大きいという問題があります。

術後の嚥下障害などの合併症のリスクもあり、手術を受けても必ずしも改善するとは限りません。

首下がり症候群を改善するために

まずは検査によってあなたの首下がり症候群の原因を明らかにします。原因を取り違えてしまえば一時的に良くなったとしても、根本から改善することはないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、首下がり症候群の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格者を持つ院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では身体の変化や症状の波を見逃さないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が改善率をアップさせます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージで効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

首下がり症候群のQ＆A

首下がり症候群は自然に治りますか？

稀に数日から数週間で自然改善する例もありますが、多くの場合は数か月から数年間状態に変化がなく、適切な治療が必要です。早期発見・早期治療が重要で、放置すると進行する可能性が高いため専門医への相談をお勧めします。

首下がり症候群の人がやってはいけないことは？

長時間の下向き作業や前かがみの姿勢を避け、首に負担をかける動作は控えましょう。重いものを持つ作業や激しい運動も症状を悪化させる可能性があります。適切な装具を使用せずに無理に首を起こそうとすることも避けるべきです。

どの病院の何科を受診すれば良いですか？

まずは整形外科や神経内科を受診することをお勧めします。原因疾患の鑑別が重要なため、必要に応じて複数の科での精査が必要になる場合があります。首下がり症候群の治療経験が豊富な専門医がいる病院での診療が理想的です。

手術以外に治療法はありますか？

装具療法、薬物療法、リハビリテーションなどの保存療法があります。特に発症初期であれば保存療法で改善する可能性もあります。当院では整体やカイロプラクティック技術を用いた独自のアプローチで症状改善を図っており、手術を避けたい方にも対応しています。

原因が分からないと言われましたが大丈夫ですか？

首下がり症候群は原因の特定が困難な場合も多く、明確な原因疾患がない症例も存在します。原因が不明でも適切な治療により症状の改善は可能です。継続的な経過観察と段階的な治療アプローチが重要になります。

薬や湿布は効果がありますか？

根本的な筋力低下に対しては薬や湿布の効果は限定的です。痛みがある場合の対症療法としては有効ですが、首下がりの改善には筋力強化や姿勢改善が必要です。当院では手技療法により筋肉の機能回復を図るアプローチを行っています。

首下がり症候群で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

当院のカイロプラクティックと首下がり症候群は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

首下がり症候群は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。