
院長:田口お気軽にご相談ください!
こんにちは、たぐち整骨院の田口です。朝起きたら突然片方の耳が聞こえにくくなって、「これは一体どうしたことだろう」と不安になっている方、実はその症状、突発性難聴かもしれません。突然の聴力低下に見舞われたとき、どこの病院を受診すればいいのか、どんな治療法があるのか、そして本当にそれで改善するのか、多くの疑問が頭をよぎると思います。
実は突発性難聴は年間約4万人が発症していて、決して珍しい病気ではありません。ただし、発症から治療開始までの時間が聴力回復に大きく影響するため、早めの適切な対応が何より重要なのです。今回は、突発性難聴で病院を探している方に向けて、病院での治療法の種類や選び方、そして病院以外の選択肢についても詳しくお話しします。


突発性難聴は時間との勝負です。「そのうち治るだろう」と放置せず、すぐに行動を起こすことが大切ですよ


突然耳が聞こえなくなったとき、多くの方が「どこの病院に行けばいいのだろう」と迷われます。結論から言えば、耳鼻咽喉科を受診することが第一選択です。特に突発性難聴は専門的な診断と早期治療が必要なため、できれば設備の整った総合病院や大学病院の耳鼻咽喉科が望ましいでしょう。なぜなら、突発性難聴の治療には入院が必要になるケースもあり、高気圧酸素療法などの専門設備を持つ施設での治療が効果的な場合もあるからです。
ただし、総合病院は予約が取りにくかったり、初診までに時間がかかったりすることもあります。そんなときは、まず近くの耳鼻咽喉科クリニックを受診して、必要に応じて紹介状をもらうという方法もあります。大切なのは、発症から1週間以内、できれば72時間以内に専門医の診察を受けることです。
突発性難聴と診断されると、病院ではいくつかの治療法が提案されます。それぞれにメリットとデメリットがあり、症状の重さや患者さんの状態によって選択されます。ここでは代表的な治療法について詳しく見ていきましょう。
突発性難聴の治療で最も一般的なのがステロイド療法です。内耳の炎症を抑えて血流を改善することで、聴力の回復を促します。軽症の場合は経口ステロイド、中等症以上の場合は点滴でのステロイド投与が行われることが多いです。治療開始が早いほど効果が高く、発症から2週間以内に治療を始めることが重要とされています。
ただし、ステロイド療法には注意すべき点もあります。胃腸障害や血糖値の上昇、免疫力の低下、不眠、むくみといった副作用が出ることがあります。特に長期使用では骨粗しょう症や白内障のリスクも高まるため、医師とよく相談しながら治療を進めることが大切です。
高気圧酸素療法は、高気圧の環境下で高濃度の酸素を吸入することで、内耳への酸素供給を増やして聴覚細胞の回復を促す治療法です。ステロイド療法と併用することで、より高い効果が期待できるとされています。
ただし、この治療を受けられる施設は限られており、通院の負担が大きくなることもあります。また、耳痛や気圧外傷のリスク、閉所恐怖症の方には不向きという側面もあります。保険適用外となるケースもあるため、費用面での確認も必要です。
通常のステロイド治療で効果が不十分だった場合に検討されるのが、鼓室内ステロイド注入療法です。鼓膜を通して直接中耳腔内にステロイド薬を注入することで、内耳への薬剤移行を高める方法です。効果的な治療法ですが、鼓膜穿刺による痛みや感染リスク、めまいの悪化の可能性があります。また、複数回の処置が必要で通院負担が大きくなることも考慮すべき点です。
血流改善のための血管拡張剤や血液循環改善薬、神経細胞の修復を促進するビタミンB12なども処方されることがあります。ただし、これらの薬剤は効果の個人差が大きく、明確なエビデンスが不足しているものもあります。めまいや頭痛、胃部不快感などの副作用が生じることもあるため、体調の変化には注意が必要です。
突発性難聴の治療では、症状の重さによって入院治療か通院治療かが判断されます。一般的に、聴力低下が60デシベル以上の場合は入院治療が推奨されます。入院治療のメリットは、点滴によるステロイド投与が可能で、安静を保ちながら集中的に治療できることです。ストレスを避けて十分な休息を取ることも回復には重要な要素となります。
一方で、仕事を抱えている方にとって入院は大きな負担です。入院期間は通常1週間から2週間程度ですが、その間仕事を休まなければならず、経済的な不安を感じる方も少なくありません。通院治療の場合は日常生活を続けながら治療できますが、安静を保つことが難しく、治療効果が入院治療に比べて劣る可能性も指摘されています。
突発性難聴の治療費用も気になるところです。通院治療の場合、健康保険適用で自己負担額は初診から1ヶ月で約1万円から3万円程度が目安です。入院治療になると、7日間から14日間の入院で自己負担額は約5万円から15万円程度となります。ただし、高額療養費制度を利用できれば、所得に応じて自己負担の上限が設定されるため、実際の負担額はもっと少なくなる可能性があります。
高気圧酸素療法を併用する場合は、保険適用されるかどうかで費用が大きく変わります。施設によっては自費診療となることもあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
ここまで病院での治療法について詳しく見てきましたが、実は突発性難聴の完全回復率は約3分の1とされています。残りの3分の1は部分的な回復、そして3分の1はほとんど回復しないという厳しい現実があります。ステロイド治療を受けても十分な効果が得られない方、副作用で治療を継続できない方も少なくないのです。
当院には、病院でステロイド治療を受けたものの思うような効果が得られず、「他に何かできることはないか」と探して来院される方が多くいらっしゃいます。開院以来、突発性難聴については独自の研究を続けてきましたが、姿勢や首・肩・鎖骨まわりの筋肉緊張と突発性難聴には深い関係性があることが分かってきました。
突発性難聴の原因のひとつに、内耳の血流障害があります。病院では薬によって血流改善を図りますが、首や肩まわりの筋肉が過度に緊張していると、頭部への血流そのものが阻害されてしまいます。特に現代人は長時間のデスクワークやスマートフォンの使用で、首や肩に大きな負担がかかっています。こうした身体の歪みや筋肉の緊張が、実は突発性難聴の原因のひとつになっている可能性があるのです。
当院では、詳細な検査によって姿勢の歪みや筋肉の緊張状態を確認し、身体のバランスを整えることで内耳への血流改善を図ります。実際に、姿勢を見直して施術を受けたその日の夜から変化があり、1週間でほぼ完治に至ったという事例もあります。病院での治療と並行して、あるいは病院治療で十分な効果が得られなかった場合の選択肢として、こうしたアプローチも有効なのです。
何度もお伝えしていますが、突発性難聴は発症から治療開始までの時間が聴力回復に大きく影響します。発症から1週間以内、特に72時間以内の治療開始が理想的です。治療開始が遅れるほど、完全回復の可能性は低くなってしまいます。だからこそ、「そのうち治るだろう」と様子を見るのではなく、すぐに専門家に相談することが大切なのです。
また、突発性難聴は再発することもあります。約10%の方に再発が見られ、同じ耳に再発することも反対側の耳に発症することもあります。再発を防ぐためには、身体のバランスを整え、ストレスをコントロールし、十分な睡眠を取るなど、生活習慣全体を見直すことも重要です。
突発性難聴の治療には、病院でのステロイド治療を中心とした医学的アプローチと、身体のバランスを整えて自然治癒力を高めるアプローチの両方があります。どちらが正しいということではなく、それぞれに役割があり、組み合わせることでより良い結果が得られる可能性もあります。
私自身、学生時代に適切な治療を受けられず後悔した経験があります。原因を追求することなく、その場しのぎの治療を続けても決して良くなることはありません。だからこそ、症状の改善だけではなく、その原因を明らかにすることを大事にしていますし、そのために検査を中心に据えて施術を進めています。
病院での治療を受けながらでも、薬に頼りたくない方でも、ステロイド治療で十分な効果が得られなかった方でも、諦める必要はありません。突発性難聴は早めに対処すればするほど改善の可能性が高まります。一人で悩むことなく、いつでもお気軽にご相談ください。あなたの聴力を取り戻すために、私たちにできることがあります。

