
院長:田口お気軽にご相談ください!
こんにちは。たぐち整骨院の田口です。私自身も3人の子どもの父親として、赤ちゃんの頭の形や発達について、保護者の方と同じ目線で悩んできました。特に次男は吸引分娩で生まれ、向き癖が強く出てしまった経験があります。
実は当院にも、赤ちゃんの頭の形でお悩みのお母さまが数多く来院されています。その多くの方が、病院で「うつぶせの時間を増やしてください」と言われたものの、具体的にどうすればよいのか分からず、不安を抱えていらっしゃいます。今回は、赤ちゃんのうつぶせ遊びについて、安全に効果的に取り入れる方法をお伝えします。




うつぶせ遊びは頭の形を整えるだけでなく、赤ちゃんの全身の発達にとても大切な時間です。


うつぶせ遊びは、海外では「タミータイム」とも呼ばれ、赤ちゃんが起きている時間にうつぶせの姿勢で過ごすことを指します。医療現場では「腹臥位での遊び」と表現されることもありますが、意味は同じです。
赤ちゃんは睡眠中、乳幼児突然死症候群の予防のために仰向けで寝かせることが推奨されています。そのため、起きている時間にうつぶせで過ごす機会が少なくなりやすい傾向があります。うつぶせ遊びは、寝かせるための姿勢ではなく、保護者が見守るなかで行う遊びの時間です。
このうつぶせ遊びは、赤ちゃんの運動発達を促すだけでなく、後頭部にかかる圧を減らし、頭の形への負担を軽くするためにも役立ちます。当院に来院される保護者の方のなかにも、向き癖や後頭部の平らさが気になってから、うつぶせ遊びの大切さを知ったという方が少なくありません。
仰向け寝は赤ちゃんの安全のために大切ですが、同じ姿勢で長時間過ごすと、後頭部の一部に圧がかかり続けることがあります。その結果、後頭部が平らになったり、左右差が目立ったりすることがあります。
起きている時間にうつぶせ遊びを取り入れると、後頭部への持続的な圧を減らすことができます。また、赤ちゃんが自分で頭を持ち上げようとすることで、首・肩・背中・体幹などの筋肉も自然に使われます。
頭の形への配慮と運動発達の両方を支えられることが、うつぶせ遊びが大切にされている理由です。
うつぶせ遊びには、赤ちゃんの成長にとって大切な働きがいくつもあります。ここでは、特に知っておきたい6つの効果をご紹介します。
うつぶせで過ごす時間をつくることで、後頭部にかかり続ける圧を減らし、頭の形の変化を予防する助けになります。
特に、生後数か月は頭の骨がまだ柔らかく、外からの圧の影響を受けやすい時期です。仰向けで寝ることは安全のために必要ですが、起きている間に姿勢を変えることは、後頭部への負担を分散するうえで役立ちます。
うつぶせの姿勢では、赤ちゃんは自然と顔や頭を持ち上げようとします。この動きによって、首の後ろ側の筋肉を使う機会が増えます。
首を動かす経験を重ねることは、首すわりへ向かう過程のひとつです。赤ちゃんの発達には個人差がありますが、無理のない範囲で姿勢を変える経験を積み重ねることが大切です。
うつぶせの姿勢を保とうとすると、首だけでなく、背中・肩・腕・お腹まわりの筋肉も使われます。
これらの筋肉は、寝返り、ずりばい、ハイハイ、おすわりなど、その後の動きの土台になります。赤ちゃんが自分の体を支えたり、重心を移したりするための準備としても、うつぶせ遊びは意味のある時間です。
いつも同じ方向を向いて寝る赤ちゃんは、首の動かし方に左右差がある場合があります。うつぶせ遊びでは、赤ちゃんが音や保護者の顔、おもちゃなどを追いかけて、左右に首を動かす機会が生まれます。
ただし、片側にほとんど向けない、首を動かすと強く泣く、いつも同じ方向しか見ないといった様子が続く場合は、自己判断だけで続けず、小児科などの医療機関に相談することも大切です。
仰向けでは天井や周囲を見上げることが中心になりますが、うつぶせになると、赤ちゃんの目の前には床・おもちゃ・家族の顔などが広がります。
目の前のものを見ようとしたり、声のする方へ顔を向けたりすることは、赤ちゃんにとって楽しい刺激になります。赤ちゃん用の鏡や、保護者の笑顔・声かけを活用すると、うつぶせ遊びを前向きに楽しめることがあります。
赤ちゃんはまだ自分で自由に寝返りや姿勢変更ができません。そのため、保護者が起きている時間に姿勢を変えてあげることは、同じ場所への圧を減らすことにもつながります。
うつぶせ遊びだけでなく、抱っこや授乳の向きを左右で変える、声をかける位置を工夫するなど、日常生活のなかで姿勢や視線の方向に変化をつけることも意識してみてください。
うつぶせ遊びは、赤ちゃんが起きていて、保護者がすぐそばで見守れる状況であれば、新生児期から短時間ずつ始める方法もあります。まずは保護者の胸の上で行うなど、赤ちゃんが安心しやすい方法から始めるとよいでしょう。
首がすわる前の赤ちゃんは、長時間うつぶせの姿勢を保つことはできません。最初は数十秒程度でも十分です。赤ちゃんの機嫌や体調を見ながら、短い時間を何回かに分けて行ってください。
月齢が進むにつれて、少しずつ頭を持ち上げたり、肘で体を支えたりする様子が見られるようになります。大切なのは、時間の長さだけを目標にするのではなく、赤ちゃんが無理なく取り組めることです。
以下は一般的な目安です。赤ちゃんの体調や発達には個人差があるため、嫌がる場合は無理をせず、短い時間から始めてください。
「1日何分できたか」よりも、「赤ちゃんが苦しくなく、楽しく続けられているか」を大切にしてください。首すわりや体の動きに不安がある場合、早産で生まれた場合、医療的な配慮が必要な場合は、始める前に小児科へ相談しましょう。
うつぶせ遊びは、正しい環境と見守りのもとで行うことが最も重要です。安全のために、次のポイントを必ず守ってください。
うつぶせ遊びは、赤ちゃんが起きていて、機嫌や体調がよい時間に行います。眠っている時、眠そうな時、疲れている時には行わないでください。
睡眠中は、月齢にかかわらず仰向けで寝かせることが基本です。うつぶせ遊びと睡眠時の姿勢は、はっきり区別しましょう。
うつぶせ遊びの間は、保護者が赤ちゃんのそばにいて、常に顔や呼吸の様子を確認してください。赤ちゃんの顔が下を向いたままになっていないか、苦しそうにしていないか、眠ってしまいそうになっていないかを見守ります。
赤ちゃんが眠そうになった場合、顔を持ち上げられない場合、泣き方が強い場合は、すぐに仰向けへ戻して休ませてあげましょう。
床にベビーマットや薄手のバスタオルを敷いた、硬く平らな場所で行いましょう。柔らかい布団、ソファ、クッションの上では、顔が沈み込み、呼吸が妨げられるおそれがあります。
また、赤ちゃんの周囲には、ぬいぐるみ・枕・タオルの塊・ビニール袋など、顔を覆う可能性があるものを置かないでください。
授乳やミルクの直後は、吐き戻しやすくなることがあります。赤ちゃんの様子を見ながら、授乳後しばらく時間を空けてから行いましょう。
吐き戻しが多い、むせやすい、胃食道逆流症などを指摘されている場合は、うつぶせ遊びの方法や開始時期について小児科へ相談してください。
最初はうつぶせの姿勢を嫌がる赤ちゃんも珍しくありません。慣れない姿勢への不安や、首・肩まわりの筋力がまだ十分でないことなどが理由になります。嫌がるからといって焦る必要はありません。
いきなり床に寝かせるのではなく、お母さまやお父さまが仰向けになり、その胸やお腹の上に赤ちゃんをうつぶせにしてみましょう。
赤ちゃんから保護者の顔が見え、声も聞こえるため、安心しやすい方法です。保護者の顔を見ようとして、自然に少し頭を持ち上げることもあります。
赤ちゃんの目の前に、見やすい位置でおもちゃや赤ちゃん用の鏡を置く方法もおすすめです。保護者が目の前で話しかけたり、歌を歌ったりするだけでも、赤ちゃんにとって楽しい遊びになります。
ただし、おもちゃを近づけすぎたり、赤ちゃんが顔を伏せた時に周囲の物が呼吸を妨げたりしないよう、必ず手の届く距離で見守ってください。
最初は数十秒でも大丈夫です。泣き始める前に終わりにして、「うつぶせ遊びはつらい時間」にならないようにしましょう。
1回を長くするよりも、機嫌のよいタイミングで短い時間を何度か繰り返すほうが、赤ちゃんも保護者の方も続けやすくなります。焦らず、赤ちゃんのペースに合わせることが何より大切です。
私自身、次男が吸引分娩で生まれた時、向き癖がとても強く出てしまいました。当時は今ほど赤ちゃんの頭の形や発達について詳しい知識がなく、ケアを始める時期が遅くなってしまったのです。
その結果、息子の斜頭を完全に整えることはできませんでした。ただ、幸いなことに現在は耳の位置などに大きな問題はなく、発達も順調に育ってくれています。この経験を通じて、気になることがあれば早い段階で相談し、日常のなかでできるケアを積み重ねる大切さを実感しました。
父親として感じた不安があるからこそ、頭の形や向き癖で悩む保護者の方の気持ちに寄り添いたいと考えています。赤ちゃん整体を通じて、少しでも多くの赤ちゃんの健やかな成長を支えられたら幸いです。
当院では、ヘルメット治療を否定することはありません。赤ちゃんの頭の形の程度、月齢、向き癖、首や体の動き、保護者の方の考え方などを踏まえ、その子にとって何がよい選択なのかを考えることが大切だと思っています。
ヘルメット治療について検討する場合は、まず小児科、頭の形外来、脳神経外科、形成外科など、適切な医療機関で頭の形を評価してもらうことが重要です。頭の形の変化には、単なる姿勢による変形だけでなく、まれに医療的な評価が必要な状態が含まれることもあるためです。
ヘルメット治療中であっても、日常生活での抱っこ、向き癖への配慮、うつぶせ遊びなどについて悩まれる保護者の方は多くいらっしゃいます。当院では、赤ちゃんの状態を確認しながら、ご自宅での姿勢づくりや遊び方についてお伝えしています。
うつぶせ遊びは、後頭部にかかる圧を減らし、赤ちゃんの運動発達を支えるための大切な習慣です。ただし、すでに頭の形の左右差が目立つ場合、向き癖が非常に強い場合、首の動きに明らかな左右差がある場合は、早めに専門家へ相談することをおすすめします。
特に、頭の形が急に変わってきた、頭の骨のつなぎ目が盛り上がっているように見える、目や耳の位置の左右差が強い、首を片側にしか向けない、発達面で心配な様子があるといった場合は、まず小児科などの医療機関で相談してください。
当院では、赤ちゃんの頭の形や向き癖、体の緊張、日常生活での姿勢などを丁寧に確認し、ご家庭でできるケアについても具体的にお伝えしています。「病院で様子を見ましょうと言われたけれど不安」「うつぶせ遊びのやり方が分からない」といったお悩みも、お気軽にご相談ください。
赤ちゃんの成長には個人差があります。だからこそ、ほかの赤ちゃんと比べて焦るのではなく、お子さまの様子に合わせて、今できることを一緒に考えていきましょう。父親として、そして施術者として、保護者の皆さまの気持ちに寄り添いながらサポートさせていただきます。

